GP-MONO Special Photo Report 2004/06/13@Motegi
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マシンのパフォーマンスが先行しすぎ、初心者には危険ですらある現在のST600クラス。2サイクルエンジン自体の将来性が疑問視され、一から始めるにはリスクの大きい選択となってしまったGP125クラス。実際に安心してレース入門者が選択する事のできるクラスが存在しない現在の二輪レース界の現状を打破すべく、SP250/ST250などのベース車両が枯渇しているクラスの代替を目指し、メーカーではなく、MFJの主導で計画が進んでいるGP-MONOクラス。

「ローコスト・イコールコンディション」により、レースへの参戦、継続のしやすさが目指されています。

また、速すぎないエンジンと、ライディング・セッティングに対する反応という部分ではプロダクションレーサーとは比較にならない繊細さを持つ市販レーサーの車体を組み合わせる事により、レース初心者が比較的安全に効率良く正しいテクニックを習得できる事も期待されます。また、レギュレーションによりオリジナルフレームでの参戦が可能となっており、フレームコンストラクターの参入によるレース産業の活性化も視野に入れられています。

現在主流となっているプロダクションクラスでは、戦闘力のあるマシンに乗るためには最新型を乗り継いでいかなければならないためにメーカー主導にならざるをえず、乗り換えがコストの高騰を招くことにより入門者を躊躇させる要因ともなってしまっています。この問題にも、エンジンのイコールコンディション化と車体の自由度をバランス良く検討することにより、現在開催されているクラスよりも入門のしやすさ、継続のしやすさという面で期待がもたれます。

現在のGP125・250クラスの代替ではない、というのがMFJのコメントであり、このマシンがその役割を果たせるとも思えないのが実際のところではありますが、市販レーサー+4サイクルエンジンという形式が、今後GP125・250の代替クラスを構築していく第一歩となる可能性はおおいに秘めています。そしてそれは、ロードレース界の新たな世界標準を形作っていく道へとつながります。
大きな期待のもたれるこのGP-MONOクラスですが、もちろんまだ始めの一歩を踏み出したばかりの段階であり、問題点が山積みなのも実情です。

ローコストが謳われてはいますが、実際のところどこまで車両価格・参戦費用を下げる事ができるのか。各メーカーが力を入れ、600クラスのホワイトバージョンが極めて安価に販売されている昨今、これに対抗できる車両価格を設定できなければ入門者を呼び込む事は難しいでしょう。

これまでも入門を謳ったクラスは存在しましたが、いずれも深く根付いて成功した、とは言えないのが現状です。その理由には様々な要因が考えられますが、『入門クラス』という謳い文句からくるマイナスイメージ、安かろう遅かろうという印象が最大の要因ではないかと考えられます。

まずはレースを開催できる段階までもっていくのが現在の最大の課題ではありますが、トップクラスのライダーによるタイムアタックや、エンジンの改造制限を緩和した上位クラスの車両によるデモンストレーションによって、速さ・格好良さといった形でのアピールをしていく事も、多くの人に興味を持ってもらうためには必要なのではないでしょうか。

多くの可能性を秘めたこのGP-MONO、可能性の芽を摘んでしまわないためにはMFJ・レース主催団体・メディア各社等が様々な形でプロモーション活動を行ってゆく必要があるのではないかと考えられます。

(レギュレーションなどの詳細は、MFJのお知らせをご覧下さい)


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こちらはヤマハの車両。
カウルの着いた状態でこちらから見ると、普通のTZ125に見えます。しかし実際は?

これがその正体、GP-MONOの試作車両です。実際には最小限の改造で4サイクルエンジンを搭載したTZ125といったところです。

サイレンサーの大きさから想像できる通り、排気音はかなり控えめです。車体等はいたってノーマルなのがよくわかります。

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ドライサンプのオイルタンクはエンジン下部に配置されています。太い一本のエクゾーストパイプが見慣れない光景ですね。

これがそのオイルタンクのアップ。
試作車両とはいえ、このまま市販されてもおかしくない完成度です。

一方、フレームの加工部分などには試作車両らしい生々しさが感じられます。市販されるまでにはまだ道のりが必要なようです。

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こちらはホンダの車両。
サイレンサーの大きさは、ヤマハの車両とほぼ同じとなっています。

一見何事も無く収まっているように見えますが、本来よりサイズの大きいエンジンを搭載するために、カウル内には苦心のあとが見受けられます。

エンジン・キャブレターを回避する為に大きくえぐられたアルミ地剥き出しのタンクが試作車両らしさを強調しています。

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ヤマハのマシンのデモランを担当したのは元GPライダー、加藤義昌選手。
久々にライディングを披露してくれました。

ホンダのマシンのデモランを担当したのは元全日本GP125ライダー、丸山美由貴選手。今年は活動休止状態ですが、実力は折り紙つきですね。

まだ形になったばかり、全開での限界走行とはいかなかったようですが、今後の可能性は十分にかんじられるデモンストレーションとなりました。

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